僕は2021年12月末より、未経験から家電量販店の携帯販売員として働いており、今年で業界2年目となりました。
そこで、家電量販店での携帯販売の仕事が気になってる人に向けて、実際の仕事がどんな感じなのかお伝えできればと思い、記事を書いてみました!
業界未経験で入ったのできついところもあれば、メリットも感じたので、その辺お話できればと思います!
常勤と特販の2種類の働き方
具体的な内容をお話する前に、家電量販店での携帯販売の仕事の種類についてまず説明させていただきます。
大きく分けると、常勤と特販という2つの働き方に分かれます。
常勤
常勤はその名の通り、1つの店舗に常駐するスタッフとして働きます。
なので、基本的に店舗の移動はなく、安定して長期間働くことができます。
長く店舗にいることになるので、その店舗の社員さんや、他キャリアのスタッフとの関係値作りが非常に大切になってきます。
特販
もう1つは特販という働き方です。
特販とは「特別販売員」の略で、主にイベント時の増員などで契約獲得をメインに店舗に入ります。
そのため、登録作業は行わず、お客さまと商談して話をまとめ、あとは契約するだけ!というところまで持っていくのが仕事です。
特販は、店舗に入るのは週末だけ(金・土・日・月)という場合が多いです。
ですが、常勤と違い1つの店舗に入るというよりは、週末のイベントごとにさまざまな店舗に移動して入ります。
なので、特販は移動が多く、県を超えた移動をすることもあるのが特徴です。
また、常勤よりも特販のほうがより獲得に特化していることから、通信業界の多くの知識が必要になります。
常勤と違い、特販はより数字を求められるので、目標を達成できないと案件が切られてしまうこともあります。
そのため、働き方として安定はしないです。
ただ、こういった厳しい部分があるので、常勤よりも給料は高い傾向にあるのも特徴です。
それでは、家電量販店の携帯販売員の仕事できついと感じたところからお伝えします!
家電量販店の携帯販売員できついと感じるところ
- ノルマがある
- 土日祝は基本休めない
- 店舗によってルールが厳しい
- 基本的に立ちっぱなし
- キャッチがつらい
- ストレスが多い
- 休みの日も連絡がくる
- 覚えることが多い
- 研修なしで放り込まれることがある
ノルマがある
まずこれが1番つらいところですが、携帯販売員にはノルマがあります。
具体的には、その月で新規契約100件獲得、そのうち他キャリアから自キャリアへの乗り換え80件、各種オプションの付帯率は40%以上、といった具合です。
全体での目標に対して、週ごとにどれくらい獲得していくかという細かい目標が立てられて、月全体の目標に向けて日々獲得に向けた活動をしていきます。
幸い、僕のいた店舗ではそこまで数字にうるさくなかったのですが、店舗や担当営業によっては、目標を達成していないと「なんで達成していないんだ!」と詰められることもあるようです。
そして、このノルマは毎月掲げられるので、常に数字を追っていかないといけないのが最もつらいと感じるところです。
土日祝は基本休めない
接客業なので、土日祝は基本的に出勤しなければなりません。
また、土日祝になるとイベントを開催し、より獲得に向けて盛り上がっていくので、休みづらいというのもあります。
人が多い店舗だと休む人もいますが、僕が働いていた店舗は人が少なく、土日祝を休んだことはありません。
店舗によってルールが厳しい
店舗にも種類があり、ショップと量販店に分かれます。
僕はショップでの勤務経験はないので、ここでは家電量販店の説明をさせていただきます。
家電量販店とは、ヨドバシカメラ・ヤマダ電機・ケーズデンキといったお店の中にある携帯コーナーのことを指します。
携帯キャリアは、量販店の場所を借りて出店しているため、量販店の店舗ルールを守らなければいけません。
これが例えば同じケーズデンキであっても、その店舗によってルールが違う場合があります。
例えば、他キャリアの什器(じゅうき:デモ機やカタログを置いている台)を見ている人に声かけしてはダメといったルールがあったり、立ち位置はここ!と決まっていたりします。
出禁になることもある
ほんとうに厳しい店舗だと最悪の場合、出禁(出入り禁止)になることがあるようです。
僕は出禁になったことはないですが、出禁の話は他のスタッフから聞いたことがあります。
一例を紹介すると、
・張り上げた声で「いらっしゃいませ」と言って出禁
・売り場で私語をして出禁
・同じ場所にとどまっていて出禁
・売り場で携帯をいじっていて出禁
という話を聞いたことがあります。
めったなことでは出禁にはなりませんが、立ち居振る舞いは気をつけましょう!
基本的に立ちっぱなし
売り場に立ってキャッチをして契約してもらうのが仕事なので、基本的に立ちっぱなしです。
契約に入ればカウンターで座って対応するので楽ですが、契約に入らなければ売り場に立ち続けることになるのでつらいです…
キャッチがつらい
家電量販店などの携帯コーナーに立ち寄ると、どこからともなくスタッフが現れて声をかけられた経験はありませんか?
「何かお探しですか?」
スマホを展示している台のことを「什器(じゅうき)」というのですが、什器に人がついたら即声掛けというのが携帯販売員のルールなんです・・・
なぜなら、声かけによってもしかしたら契約してくれるかもしれないし、商談できれば契約につながる可能性があるからです。
ですが、個人的に一番つらいのがこのキャッチです。
慣れれば何も感じなくなりますが、そもそも人と話すこと自体得意ではなかったので、まったくキャッチに行けませんでした。
イベント時には店頭に立ってよくティッシュ配りをしていましたが、見向きもされないことがほとんどなので辛くなります。
このキャッチをしている瞬間が、「何してるんだろ・・・」と感じる時でもあります。
ストレスが多い
ストレスは感じやすい仕事です。
特に人間関係とクレーム対応でストレスを感じることが多いです。
人間関係のストレス
職場の人間関係のストレスが多いです。
全ての職業にいえることですが、やはり一緒に働く人次第で働きやすさが変わってきます。
僕の場合は、1ヶ月で僕以外の人がころころ変わることが3ヶ月ほど続いたのがつらかったです。
人が変わるたびに0から人間関係を作らなければいけないし、自分に合う人合わない人もいたので、そこがつらいところでした。
ただ、こんなに短期間で人が入れ替わることはめったにないので、皆さんは心配しなくても大丈夫です!
また、自分のキャリアの人の他にも、他キャリアのスタッフ、家電量販店の社員さん、家電メーカーのスタッフなど多くの人がおり、関わる場面もあります。
家電量販店の携帯販売員がよく関わるのは、まず自キャリアスタッフと携帯コーナーの社員さんなので、まずはこの人たちと関係を築いていくのがいいでしょう。
クレーム対応のストレス
接客業なので、やはりクレームを言ってくるお客さまもいます。
こちらの誤案内でクレームを言ってくるのであれば納得はできますが、中には言いがかりを言ってくるお客さまもいます。
通信障害が起こったときに、「おたくの会社なんだからなんとかしろ!」と言ってくる人がいて、「そんなこと言われてもどうにもできないのに…」と思ったことがあります。
基本的にクレームの処理は現場のスタッフがしなければならないので、これが1番つらくイヤな仕事でした。
休みの日も連絡が来る
休みの日も連絡が来ることがあります。
僕の場合は、新人スタッフができた時に「今契約中なんですけど、○○のときってどうすればいいですか?」「○○ってどこにありますか?」といった電話がかかってくることがよくありました。
なので、休みの日でも念のため仕事用のスマホを持ち歩いていました。
また、+メッセージやslackなどのチャットツールで獲得報告や情報共有をしているので、休みの日でも通知がきます。
かなり頻繁に通知が来るので、僕は休みの日は通知をオフにしていました。
覚えることが多い
覚えることはめちゃくちゃ多いです。
携帯電話のプランやオプション、機種情報のほか、各種キャンペーンなども把握しなければなりません。
また、キャンペーンには細かい適用条件もあったりするので、覚えることは山積みです。
初めのうちはとにかく覚えるので精一杯ですが、プランなどしっかり覚えておけば、のちのちお客さまに提案するときに非常に楽になります!
また、固定回線、いわゆるWi-Fiの知識も必要になるのですが、初めのころは本当にちんぷんかんぷんでした。
こちらの「光回線を引くのに工事が不要な条件とは?工事が必要なのはどんな時?」では、光回線の工事について解説しているので、よければ参考にしてみてください!
研修なしで放り込まれることがある
完全未経験であれば心配しなくてもいいと思いますが、研修なしで現場に行かされることがあるようです。
僕の場合は完全未経験でしたが、現場にでる前に簡単にプラン内容やオプション、ビジネスマナーを教わる研修がありました。
しかし正直なところ、入る前の研修だけでは業務内容を全くカバーできていないので、あとは現場で教わりながら覚えていく必要があります。
聞いた話だと、今の案件から次の案件へとすぐ変わる場合などには、現場で覚えてねという感じで研修なしで放り込まれることもあるようです。
研修のありなしで気持ちの持ちようがだいぶ変わってくるので、できれば研修は受けたいところです。
家電量販店の携帯販売員のメリット
続いて家電量販店の携帯販売員の仕事のメリットについてお話します。
僕が感じたメリットは以下の4つです。
- スマホに詳しくなる
- 採用されやすい
- 人脈が広がる
- スタッフ優待を受けられる場合がある
スマホに詳しくなる
やはりスマホに詳しくなります。
売り場にはiPhone、Androidさまざまな機種が置いてあります。
売り場を見るとわかるのですが、それぞれの機種ごとにスペック表や特徴が書かれた紙が置かれています。
初めのうちは、売り場に立ちながら機種を眺めているだけでもとても勉強になります!
また、最新機種の情報もいち早く入ってきます。
機種に関しては研修で学べる場もあったりするので、非常に学びは大きいです!
採用されやすい
家電量販店の携帯販売員の仕事はあくまで主観ですが採用されやすいです。
特に必要な資格があるわけではないので、やる気があり、コミュニケーションに問題がなければ採用されやすい仕事だと思います。
僕もたいした経験があるわけではないですが、実際に採用されているので、採用のハードルは低いと感じます。
人脈が広がる
携帯販売員として働いている人はさまざまなバックグラウンドを持っている人が多いので、人脈が広がります。
僕と同じで未経験で通信業界に入った人、何年も通信業界で働いている人、ほかにやりたい仕事のためにつなぎで働いている人など多くの人がいます。
多種多様な人たちと交流ができる場所でもあるので、いろいろな経験談を聞くことができ面白いです。
僕も同じ店舗で話していて友だちになり、店舗が変わっても連絡を取り合っている人がいます。
スタッフ優待を受けられる場合がある
これはキャリアによっても違うのですが、そのキャリアのコンテンツサービスを無料で受けられたり、データチャージできたり、といったスタッフ優待を受けられることがあります。
コンテンツなどは自分で使ってみないとお客さまに何を勧めればいいかわからないので、実際に感じた生の声を伝えるのに役立ちます。
身につくスキル
携帯販売員の仕事で身につくスキルは、
- コミュニケーション能力
- ビジネスマナー
- 接客力(提案力・営業力)
の3つです!
コミュニケーション能力
やはり人と関わる仕事なので、コミュニケーション能力が身につきます!
1日店舗にいるたけで数10人の人と関わる機会があります。
自キャリアスタッフはもちろん、他キャリアスタッフ、家電量販店の社員さんなど、多くの人と会話することになるのでコミュニケーションが必須です!
またお客さま対応でも、登録作業の間に黙って登録するのではなく、待ち時間に気を使って会話を投げかけることもあります。
そういった日々の業務をこなしているうちに自然とコミュニケーション能力も磨かれていきます!
ビジネスマナー
接客業なので、ビジネスマナーが身につきます!
特に言葉遣いや所作、メッセージの文面などは身につきやすいです。
ビジネスマナーは覚えていて損はないので、きちんとしたマナーを身につけたい人にはおすすめの仕事です!
接客力(提案力・営業力)
また、接客力(提案力・営業力)が身につきます!
家電量販店の携帯販売の仕事は、契約をとる必要があるので営業職と言えます。
契約を取るには、いかに自分の会社のよさを伝えるかという提案力・営業力が必要です。
どんな順番でどの内容を伝えるか、どうすればお客さまにわかりやすく伝わるかを考えることになるので、論理的思考力も身につきます。
そういった意味でお客さまの心を動かす営業力、接客力が身につく仕事と言えます!
家電量販店の携帯販売員に向いている人
家電量販店の携帯販売員に向いているのは、
- 人と関わるのが好きな人
- スマホが好きな人
だと思います!
やはり接客業なので、人と関わるのが好きな人のほうが仕事はやりやすいと思います。
僕はというと、実は人と関わるのは苦手です笑
では、なぜ携帯販売員をしているかと言うと、コミュニケーション能力を身につけたいと思ったからです。
コミュニケーション能力はどんな仕事でも必要なので、そこを身につけたいと思い、スマホが好きなこともあって携帯販売の仕事を選びました。
結果、通信業界の人はコミュニケーション能力が高い人が多いので、その人たちと一緒にいるだけで以前よりはコミュニケーション能力が身についたと感じています!
またスマホを販売するので、スマホ好きな人の方が覚えるのが苦ではないので向いていると思います。
ただでさえ覚えることが多いので、この仕事はある程度スマホが好きじゃないと続かないと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございます!
拙い文章なので、言いたいことがうまく伝わっているかわかりませんが、携帯販売員の仕事の特徴をお伝えしました!
これから携帯販売員として働くことを考えている方への参考になれば幸いです!
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